「Kindle出版はオワコン」
という言葉を、SNSやブログでよく見かけるようになりました。
数年前まで「誰でも稼げる」と言われていたのに、今は真逆の評価をされている。実際にKindleで本を出している立場として、この問いに正直に答えてみようと思います。
結論を先に言うと、半分は当たっていて、半分は外れています。
今回は実際にKindle出版している著者である私が解説しようと思います。
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haka文庫代表/Kindle作家・ブロガー
難聴、持病でも人生再構築に努める、宅建士/FP2級/司法試験学習
シン・レンタルサーバー:3年/SWELL:4年/AFFINGER:5年
Kindle出版は本当にオワコンなのか
「オワコン」という言葉が指しているのは、おそらく「簡単に稼げる手法」としてのKindle出版です。
その意味では、たしかにオワコンになりつつあると感じます。
一方で「自分の経験や考えを一冊の本という形に残す手段」としてのKindle出版は、まったく終わっていません。

この点は強く強調したいと思います。
むしろ参入者が減った今だからこそ、続けている人の言葉が埋もれにくくなっている面もあります。
オワコンかどうかは、何を目的にKindle出版をするかで答えが変わる、というのが実際に出してみた今の実感です。
Kindle出版がオワコンと言われる理由
理由はいくつかはっきりしています。まず市場の飽和です。同じテーマの本が大量に並び、似たような構成・似たような表紙の本が量産されています。
AI量産型本への警戒
AIで短時間に作られたとわかる本も増え、読者の「ハズレ本」への警戒心は年々強くなっているのではないかと感じます。
もちろん、案出しなどでAIを使うこと自体はいんですがね。
KENP(ページ既読料)の不安定さ
もう一つはKENP(ページ既読料)の単価の不安定さです。



前より取り分が・・・
以前は「とりあえず出せば多少は読まれる」状況がありましたが、今は競合が増えた分、一冊あたりの既読ページ数も伸びにくくなっています。
人気作家の上位独占
さらに、すでに固定ファンを持つ人気作家がランキングの上位を占め続けるため、新規著者が目立つのは以前より難しくなっています。これらを踏まえると「簡単に稼げる」という意味でのKindle出版は、たしかに終わりつつあると言えます。
実際に出版して感じたKindle出版の現実
私自身、これまでに数冊をKindleで出版しています。出してみて感じたのは、派手な結果は出ない、ということでした。
発売直後にランキングが急上昇するようなことはなく、反応は驚くほど地味です。
一発で何かが変わるものではなく、じわじわ効いてくるものだという印象です。
実際に出版して見えた景色とは
一冊だけ出して終わる場合と、テーマを変えながら複数冊を継続して出す場合では、見える景色が全く違います。
最初の一冊で得られるのは、収益というより「出版というプロセスを経験したこと」そのものだったというのが、実際に出してみた率直な感想です。稼ぐことを最優先に考えるなら、Kindle出版は遠回りな手段だと思います。
Kindle出版で稼ぐのは簡単ではない
正直に言うと、Kindle出版だけで生活できるレベルの収益を出すのは簡単ではありません。
というか、ほとんどが無理だと思います。



たまに、収益〇〇万円!などと言っている人がいるけど、どこまで本当か分からん。
ロイヤリティの設計上の課題
ロイヤルティの条件(70%か35%か)、Kindle Unlimitedでの既読ページ料、価格設定など、収益の仕組み自体がそもそも一冊で大きく稼ぐタイプの設計になっていないのです。
それでもKindle出版に価値がある理由
それでも続けている理由は、収益以外の部分にあります。
自分の考えや経験を一冊にまとめる過程そのものが、自分の専門性や立場を整理できる
法律の勉強や、宅建・FP2級といった資格を持っていても、それだけでは伝わらないものが、本という形にすることで初めて言葉になる感覚がありました。
もう一つは、ブログやYouTubeへの信用の橋渡しになることです。
「本を出している人」という事実は、ブログの一記事やYouTubeの一本の動画よりも、初めて訪れた読者に対して伝わる重みが違います。著名人はなくても、電子書籍とは言え、まだまだ出版している人は少数派です。



長く発信を続けるうえでの土台になる、というのが今の実感です。
今からKindle出版に向いている人
これから始めるなら、向いているのは「すぐに稼ぎたい人」ではなく、
「すでに何かを発信していて、その内容を一冊の形に残したい人」だと思います。
ブログやYouTubeで経験や考えを発信している人にとっては、Kindle出版は新しいコンテンツを作る作業ではなく、すでにある発信を編集し直す作業に近くなります。
逆に、何も発信していない状態から「Kindleだけで稼ぐ」ことを目的に始めると、市場の厳しさを正面から受けることになりやすいというのが、今の市場を見ていての印象です。
Kindle出版をブログやYouTubeと組み合わせる
Kindle出版を単独のメディアとして考えると厳しいですが、ブログやYouTubeと組み合わせると役割が変わってきます。私の場合は「稼ぐ・守る・増やす」という発信の軸の中で、Kindleは経験や考えを一冊にまとめて信用を作る役割、ブログは継続的に情報を届ける役割、YouTubeは人柄や日々の積み重ねを見せる役割、というように、それぞれ別の機能を担わせています。
ブログで書いた内容をベースにKindleの一冊を組み立てたり、YouTubeで話した実体験を本という形で残したりすることで、一つのコンテンツが複数の場所で生き続けるようになります。Kindle単体で稼ぐのではなく、発信全体の中の一部として機能させる、という考え方です。
まとめ:Kindle出版はオワコンではないが、楽ではない
「簡単に稼げる手段」としてのKindle出版は、たしかにオワコンになりつつあります。市場は飽和し、単価も安定せず、一冊で生活を変えるのは現実的ではありません。
ただ、「自分の経験や考えを形に残し、発信全体の信用を支える手段」としてのKindle出版は、終わっていないというのが、実際に出版してみた今の結論です。楽ではないけれど、価値がなくなったわけでもない。それが、著者として向き合っている今の実感です。













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