Microsoft IMEを使っていると中々思うように変換が出来ないときがあるな・・・
そんな時におすすめなツールが『ATOK』です!
この記事では、便利な入力システム「ATOK」と『一太郎』を紹介していきます。
ATOKとは
株式会社ジャストシステムが開発・販売している日本語入力システムが『ATOK』です。
『ATOK』は「日本語ワープロソフト」として、変換効率の良さ、校正、縦書き機能などに非常に定評があります。
「縦書き派の人たちにとってこの上ないワープロソフトです☆」
そのATOKを使えるサブスクリプションが「ATOKパスポート」です。
ATOKのいいところ
入力変換の精密性
Microsoft IMEで十分だろ
そう思う人もいるかと思います。
私も最初はそう思っていました。
しかし、
「ATOKディープコアエンジン2」により、少し間違ってタイピングしても通常通り変換してくれる
Microsoft IMEだと間違って入力すると、その通りに入力されてしまいます。
ただ、ATOKなら多少間違っても、ある程度、修正してくれます。
その点で、ほんとの意味で執筆をサポートしてもらっているような気がします。
以来、ずっとATOKを使っています。
国産の魅力
確かに、Microsoft IMEもそれまでは何の不便もなく使っていました。
ただ、
「日本語」という点において、『ATOK』は外国産にはない、「国産」の魅力を感じさせてくれます。
「日本語」を大事にしてワープロソフトを作っているのでしょう。
徹頭徹尾、「日本語」に特化して作られている印象です。
日本人としては非常にありがたいことです。
辞書機能
これはマストではありませんが、例えば、「図る」「測る」などの使い分けを調べる時に役に立ちます。
一見すると、〝使わないかな〟と思う機能ですが、「辞書機能」は地味にこれが結構、便利です。
上図のように表示してもらえて、いちいち辞書を引いたり調べたりしなくともよくなります。
ATOKの使い方
ATOKパスポート
ATOKパスポートとは
ATOK Passportは、Windows/Mac/Android/iOSのデバイスでATOKが利用できるようになるサービスです。また「辞典の検索」や「登録した単語の同期」などができるATOKクラウドサービスを利用できます。
Just System HPより
追加料金なく、定額で最新バージョンにアップデートが可能です。
ATOKは「プレミアム」と「ベーシック」に分かれています。
プレミアムとベーシックの違いは以下の通りです。
「プレミアム」は、主に辞書機能が充実しています。
- スマホでも使える?
-
「プレミアム」も「ベーシック」もWindows、Mac、スマホ(Android)で使えます。(※ベーシックコースでは、iOS向けATOKはご提供しておりません。)
- ATOKは買い切り?
-
ATOKは買い切りではなく、2022年からサブスクリプションになりました。
ATOK Passport
プレミアムATOK Passport
ベーシック
iOSでは、プレミアム版でのみ提供するパソコン版と同等の変換エンジンを有する[Professional]を搭載しています。
このことが、お客様の入力体験の最大化に繋がると考えたためです。ATOK Passportは2011年のサービス提供開始以来、Windows/Mac/Androidという3OSでサービスを提供して参りました。
2011年という時代では、まだスマートフォンの性能は十分とはいえずAndroid版についてはパソコン版と同等の変換エンジンは提供できなかったため、フィーチャーフォンと同等の変換エンジンをベースに拡張を行って提供してきました。
それ以降のスマートフォンは進化がめざましく端末スペックは大きく向上しました。
これを受けて、2014年にはパソコン版と同等の変換エンジンを有する[Professional]を、Androidスマートフォン向けATOKとして、ATOK Passportプレミアム向けに提供しました。2021年には、高精度な入力を使いたいためATOK Passportを契約しているのにiOSで使えないというユーザー様の声に応える形で、iOSにATOK Passport[Professional]をはじめて対応させました。
iOS向けATOK Passportについてより
『一太郎』(通常バージョンアップ版)でも1万円くらいします。
そのため、「物書き」さんは、ATOKだけ購入するよりは『一太郎』を購入した方が、ATOKプレミアム(年間)もついてくるためいいかと思います。
個人的には、2023年にバージョンアップしてみたいです。
ATOKの購入の仕方
- ワープロソフト『一太郎』を購入する
- ジャストシステムshopで直接購入する
ワープロソフト『一太郎』にも付属しています。
『一太郎』を購入する
「ATOKプレミアム」の年間プランは「1年:7920円」しますから、『一太郎』と一緒に買うことで、『ATOK Passport(1年)』が付いてくるのはかなりお得です。
Amazonやジャストシステム直販ページから『一太郎』を購入・ダウンロードできます。
また、お近くの家電量販店などでも購入できます。
田舎の店舗でも売っていましたから、おそらく、どこでも売っているはずです。好きなところで購入するといいでしょう。
私はかさばるのが嫌で、Amazonにて『一太郎2021(特別優待版)ダウンロード版』を購入しました。
購入後、Amazonの「ダウンロードライブラリー」からダウンロード。
メールに送られてきたシリアルナンバーとオンライン登録キーを入力すれば、使うことができます。
単に、執筆だけなら、「通常版」でも十分です。
ただ、購入する時に少し困るのが、「特別優待版」とか「バージョンアップ版」、「アカデミック版」があることです。
(このあたりは拙著『書く ~Kindle出版~ 出版したいと言って笑われた私がペンを握ってみたら・・・』でも紹介しているのでそのあたりも参照してもらえたらと思います。)
『一太郎』には「通常版」と「プラチナ版」があり、価格も後者の方が高くなっています。
「通常版」と「プラチナ」の違い
「プラチナ版」は、Microsoftの「Excel」「Power Point」に該当する、表計算ソフト「JUST Calc 4 /R.2」や、プレゼンテーションソフト「JUST Focus 4 /R.2」や、PDFの作成・編集・データ変換に「JUST PDF 5」グラフィックソフト『花子』といったものが同梱されています。
『花子』だけ個人的に気になったので、これだけ別途購入しました。(ジャストシステム会員なら少しお安く買えたので)
通常版はそれらが入っていません。(必要な人は、別途購入)
個人的に、Kindle本の出版など「物書き」用途として使うには「通常版」でも十分です。
「プラチナ」の方は、主にプレゼンテーションなど、ビジネス利用も視野に入れている人は購入を検討してもいいでしょう。
もちろん、「物書き」用途としても「プラチナ」は使えます。
通常版にはない特別なフォントがあったり、辞書機能もさらに充実しているようです。
ATOKの利用に関して、「通常版」も「プラチナ」も『ATOK Passport[プレミアム]1年 一太郎2022』が入っています。
ATOKに買い切りはある?
ATOKは本当に使い勝手がいいため、出来れば「買い切り」がいいんだけど・・・。
しかし、残念ながら「サブスクリプション」のみです。
「ATOK Passportベーシック」なら月額プランが税込み330円なので、こちらを検討してもいいと思います。
年間で3,960円で、ATOKが使えます。
実際に、私も執筆ではほぼすべて『ATOK』を使っています。
Microsoft IMEには戻りにくいですね。
『一太郎』にATOKは同梱されているため、『一太郎』ユーザーはATOKに親しむようになります。
そのため、『ATOK』を使っている人は、その使い勝手の良さからMicrosoft IMEから移行している人が多いように感じます。
『一太郎』の評判
また、映画やドラマの脚本を手がける脚本家も『一太郎』で執筆している人もいるようだよ。
官公庁や一部の企業では、公文書作成のために『一太郎』を標準ソフトとしているところもあるようだ。
弁護士など法律業務の現場でも使われてるみたいですね。
小説など、とにかく「縦書き」には便利。
他にも
小霜 和也さんの著書『ここらで広告コピーの本当の話をします』の中で、『ATOK』を使うために、iPhoneからAndroidスマートフォンに乗り換えたそうです。
その理由は、やはり「日本語変換の快適さ」です。(注:これは2014年のことです)
1995年マイクロソフトは「Windows95」をリリースし、「Word」との抱きかかえ販売などでシェアを奪っていき、世界の標準ソフトの地位を占めます。
これで、段々と『一太郎』の存在感は小さくなっていったんだよね。
そして
日本語に特化して作っていった関係上、「Word」のように世界標準からは離れてしまうことになるという皮肉な結果になってしまいました。
ただし
『ATOK』は漢字変換ソフトとしては「Word」よりも上、最高水準の変換精度を誇ります。
そのため、未だ根強い『一太郎』ファンがいるのです。
J‐CASTニュース編集部が、2018年1月18日、ジャストシステムの担当者を取材の際にこう答えています。
「文章を書いたり、本を出したりすることが好きな人向けに、入稿した文章を編集して出力する機能の向上に力を入れました。家庭のプリンターで『折り本』や『つづら折り』を作ることができます。たとえば、女子会で旅行に行く時などに、画像を貼りつけたガイド本を簡単に編集することができます」
(懐かしの日本語ソフト「一太郎」健在 官公庁の「排除」の動きに「頑張れ」コール 参照)
つまり、近年、電子書籍を作ってリリースする人も増える中、『一太郎』は「ものづくり」をする人向けにチューンナップして生き続けているのです。
さらに、同サイトの記事で
時事通信が2018年1月13日付で報じた「文書作成、ワードに統一 農水省、効率化で働き方改革」との記事。それによると、農林水産省は現行、文章作成ソフトをジャストシステムの「一太郎」とマイクロソフトの「ワード」を併用してきたが、ワードに統一する方針を決めたという。
(懐かしの日本語ソフト「一太郎」健在 官公庁の「排除」の動きに「頑張れ」コール参照 )
これに対するネットの反応が、
「一太郎!! お前、農林水産省で生きていたのか!!」
(懐かしの日本語ソフト「一太郎」健在 官公庁の「排除」の動きに「頑張れ」コール参照 )
「大学生の時、MSを買うカネがなくて一太郎を使っていた」
「今の高校生は知らないだろうが、細かい操作は一太郎のほうが上なので、使い慣れると楽なんだが」
根強いファンがいることがうかがえます。
Microsoftは『一太郎』がWordのシステムなどを真似ていると立腹して訴えたりしています。しかし、いくら訴えたところで、ATOKなどもシステムがよくできていることには変わりありません。役所も、日本人として、日本語入力においては『一太郎』が便利だから使っていたのでしょう。それを、無理矢理、「Word」を使うように圧力をかけてくることの方が問題ではないでしょうか。
ATOKで残念な点
『一太郎』に同梱されている『ATOK』ですが、『一太郎2022』の『ATOK』から1年のサブスクリプションへ変更になりました。
今までは『一太郎』に同梱されている「ATOK〝Unlimited〟という〝買いきり〟だっただけに残念だ。
上の図を見てください。
『ATOKfor Windows 一太郎2021 Limited』が『ATOK Passport[プレミアム] 1年 一太郎2022』に変わっているのが分かります。
個人的には、『ATOK for Windows 一太郎2021 Limited』を〝永久ライセンス〟として現在は使っています。(しかし、2021年10月にサポートは終了)
ATOK 「買い切り版」についてよりATOKをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
ATOK の買い切り版は、Windows / Mac / Android / iOS いずれのOS対応版とも、2021年10月をもって販売を終了いたしました。
それ以前にお買い上げ頂いたATOK につきましても、同年2021年10月をもってサポートを終了しております。現在、ATOKは月額300円よりご利用頂ける「ATOK Passport」として提供しております。
「ATOK Passport」のご契約により、Windows / Mac / Android / iOS※ をまとめてご利用いただけます。
※iOS向けATOKのご利用にはプレミアムコースの契約が必要です。
1年間のサブスクリプションになったのは少し残念な話です。
『一太郎』は毎年2月頃にバージョンアップされているため、毎年かかさずアップデートしている人は関係ないかもしれませんが、自分のように「買い切り」で使いたい人にとっては多少なりとも残念に感じます。
『一太郎 2022』から、『ATOK』は1年間のサブスクリプション
結局『一太郎』はどれがいい?
結論から言うと、通常版で十分。
Wordユーザーは「特別優待版」でお得に購入しよう
「特別優待版」:Wordユーザーの人たち向けの一種の〝乗り換えキャンペーン価格〟ということです。
『一太郎(特別優待版)』購入の際、本当にWordユーザーなのか確認することはなかったので、あくまで自己申告ということでしょう。
※私自身、Wordを購入してから、『一太郎』を買いました。
特別優待版ではなくて通常版で買おうと思うと、1万円以上価格が違ってきます。
Wordユーザーの人は、できるだけ「特別優待版」を購入する方が賢明です。
- グラフィックソフト『花子』やPDF編集、表計算、プレゼンテーションソフトなどはいらない
- 辞書機能は最低限でいい
- 特別なフォントはいらない
- グラフィックソフト『花子』やPDF編集、表計算、プレゼンテーションソフトなども必要
- 辞書機能が豊富な方がいい
- 通常版にはない、特別なフォントが収録さている方がいい
まとめ
ATOKは、国産(Made in Japan)の正確性の高い大変優れた日本語入力システムです。
『一太郎2021』を購入して、『ATOK』を使ってみると、「変換効率」や「縦書き」においては、『一太郎』の方が使い勝手がいいのです。
ATOKを購入する方法は2つ
- 『一太郎』を購入する(「通常版」も上位版の「プラチナ」も両方に同梱されている)
- サブスクリプションで購入する
プレミアム
ベーシック
『一太郎』(通常版・プラチナ版)を購入すれば、
『ATOK』も一緒に付いてきます❗
※年間のサブスクリプションです。
『一太郎』
\執筆の強力ツール/
コメント