自分が小学生の時に両親は離婚したが、その事実をクラスや周囲には隠して生きていた。
今みたいにシングルマザーとかではなく、時代が時代だっただけに。
今にして思えば、母子家庭って隠す必要性があったのだろうか。
ただ、母子家庭がずるいという考え方もあるみたいだ。
何を思ってそう言っているのだろうか。
母子家庭の手当
おそらく、手当のようなものがもらえると思っているのだろう。
しかし、現実はあまくない。
そもそも、所得が少ないから救済として補填されるだけの話だからだ。
大学進学
母子家庭であるため、大学は県外は厳しく、金がかかるため行かせられないと言われていた。
大学では優秀で授業料免除
兄は、授業料のなるべくかからない国立しか選択肢がなかった。
また、大学に入ってからは頑張ったため成績も良く、そのため授業料も免除された時もあった。
一方、私は、センター試験のマークシートをズラしてしまうというミスで、国立を落としてしまった????
母子家庭になった理由
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幼少の頃は大阪に住んでいた。
そこから、京都や奈良に旅行に行ったり、枚方パークなど遊びに行ったりしていた。
しかし、父親の事業が失敗しマンションを売り払い、田舎に帰らざるを得なくなった。
それから、父親は大阪に単身赴任という形になった。
両親の離婚
その後、度々田舎に帰ってくるが、仕事もうまくいかず両親は疎遠になり結局離婚。
母親から離婚するという事を告げられたときのことは今でもハッキリ覚えている。
非常にショックだった。
母子家庭で得したこと
![疑問](https://hakablog.org/wp-content/uploads/2021/09/疑問.jpg)
母子家庭はずるいと言う人もいるが、ハッキリ言う。
母子家庭で得したことなど一つもない。
むしろ、普通の家庭をうらやましがる人生だ。
父親とも離婚してから一度も会っていない。
最初は恨んだこともあったが、今ではまったく恨んでいない。
父親と同じような年齢になって、初めて分かることもあるからだ。
父親もそれなりに自分の人生を何とかしようと悪戦苦闘、試行錯誤していたのだと気がついた。
今はどこにいるか分からない。
兄同様、もう死んでいるかもしれない。
しかし、会えるなら話をしてみたいというのが本音だ。
母子家庭のデメリット
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母子家庭のデメリットは金銭的な問題が一番であろう。
しかし、個人的には、父親の意見を聞くことができないことの方がデメリットだ。
男にしか理解できない部分がある。
それは、亡くなった兄もそうだ。
男同士のだから、あうんの呼吸で理解できることがある。
そこだけは母親などの女性には絶対に理解できない。
脳の構造的にも、進化の過程で男性と女性では異なっている部分がある。
これは、どうすることもできない。
父親の意見があれば、自分の人生もっといい意味で変わっていたと感じる。
母子家庭の種類
母子家庭と言っても、旦那さんが亡くなった状態はまた話が違ってくる。
例えば、兄は教員であったが、癌で亡くなった。
その時には、遺族には「遺族年金」が支給される。
遺族年金は「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」とある。
18歳未満の子供もいれば、「子の加算」もあって、月に換算し、十数万円支給される計算だ。
離婚とは違って、同じ母子家庭でも、旦那さんなど配偶者が亡くなったケースは例外だ。
〝配偶者がいない状態〟は同じなのだが、その理由が違うだけで経済的には雲泥の差になる。
ちなみに、今回のコロナウイルスワクチン接種後に死亡し、接種との関係性が認定されれば、死亡一時金4,400万円以上・葬儀費用20万円が、遺族に支給されるようになっている。
旦那さんを亡くし、母子家庭になったケースだが、〝配偶者がいない〟状態でもこれだけ違う。
このケースなら確かに母子家庭はずるいという言い分もある程度分かるかもしれない。
まとめ
母子家庭はずるいという意見に対して、真っ向から否定させてもらった。
母子家庭がずるいというのなら、コロナの給付金などはなぜ責めないのだろうか。
中には、「〝お店を閉めた〟方がお金が入ってきて、旅行に出かけた」という人もいるくらいだ。
母子家庭の母親の平均年間収入は243万円と言われている。
しかし、個人的には経済的な恩恵はまったく受けていない。
母は非正規の雇用でずっとやってきたし、子供は子供で、少なくとも同級生が普通にやっていることですら我慢してきた。
離婚前の家族旅行が最後の遠出であった。
時々思うことがある。
母子家庭でなく、あのまま大阪で家族で暮らしていれば・・・
そう思っても後の祭りであるから、自分の人生に集中するのがよかろう。
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